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flying disc radioのWebマガジン

散歩グラフィー ~世界のレコード屋編~

約 3 分

第一回 メキシコシティ
写真と文:秋房和伸

はじめまして。

この「散歩グラフィー」は、僕が旅した世界中の色んなところや、
そこで見つけた色んなモノのディスコグラフィーみたいなものにしようと思っています。

まずは旅と音楽のサイトということで、
外国のレコード屋さんのことを書きたいなあと思ったので「世界のレコード屋編」としました。
とはいっても、本とかアートも好きなので、そういったこともちょろっと交えて書こうと思いますが。
第一回は、僕が今まで旅した中で一番好きな国であるメキシコの首都、メキシコシティです。

メキシコは今までに4回旅をしていて、何回行っても面白いなあと思います。
その首都であるメキシコシティでは、数百年前のスペイン植民地時代に建てられた石造りの巨大な建築物や、
そこらじゅうに溢れかえる色や奇妙なモノ、いい感じのおじさん・おばさん、
路上では音楽やパフォーマンスも盛んに行われていて、散歩していてまったく飽きない街です。

とはいえ、
メキシコシティも含めて、メキシコではレコード屋を見つけるのはなかなか難しいです。
海賊盤のCDの露天はたくさんあって、それはそれで面白いのですが。
そんな中、ある日ふらふらと散歩していたら、泊まっていたホテルからそれほど離れていないところに、小さなレコード屋を偶然見つけました。

「Chowell Discos」です。

詳しくはわからないけど、DJ御用達といった感じの中古レコード屋で、
70年代~80年代くらいのレコードがたくさんありました。
値段はそれほど安くないので(値札はなくて、店主の言い値だった気がする)、そんなたくさんは買った事ないけど、
気になるジャケットの知らないレコードがたくさんあるので、選ぶのには毎回すごく迷います。視聴もできるし。
一番最近行った時に買ったのはこの2枚です。

特に左のDee D.Jacksonは、このジャケの印象の通りのスペイシーで変態なエレクトロディスコで、最高でした。
何年か前に、YouTubeで電気グルーヴが「イタロディスコ特集」みたいな番組をやっていて、そこでこのレコードが紹介されていたことにはビックリしました。
メキシコの人かと思っていたら、イタロディスコだったんだなあというのも。
たしかにメキシコ人は叙情的なイタロディスコが好きそうな感じがします。

Dee D. Jackson – Automatic Lover

Discos Chowell
Calle de Mesones 12 Centro Histórico, Centro 06000 Centro, CDMX,MEXICO
http://hellodf.com/chowell/

About The Author

Kazunobu Akifusa
グラフィックデザインを中心に、映像、音楽、DJ、工作のワークショップ、フレデリック・パカ研究家などアレコレ。
音楽は秋福音とマルシア・ガルケスという二つのグループで、DJはAsufikAという名前で、Tokyo Obscure WavesというNew Waveイベントで主にやってます。
散歩と旅行と自転車、ふらふらすることを好む。

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