第二回 ベルリンNew Wave紀行①
写真と文:秋房和伸
僕はTokyo Obscure WavesというイベントでDJをやっていて、そのイベントでは80年代のマイナーで変なNew Waveをかけたりしているのですが、その手の音楽がすごく充実しているのがドイツです。
中学生の頃から電気グルーヴをきっかけに、テクノやジャーマンNew Waveが好きになり、いつかドイツに行ってレコード買いたいなあとずーっと思ってました。それが叶ったのは20年後くらいの事なのですが。
というわけで今回はドイツ、ベルリン編です。
ベルリンは、最初に降り立った印象からして最高でした。
東西分裂時代のレトロフューチャーなオブジェや廃墟に、現代のエコロジーな感じのデザインとのミックス具合がかっこいい!
電車に自転車で乗ってくる人も多くて、おお、ヨーロッパ特急にツール・ド・フランスが!(クラフトワークの)と感動。
そして、それまでフランスを旅していたのですが、物価が安いしビールも旨い!
さて、そんな興奮の最中、共産主義時代のアパートを改造したイカしたホテル(一泊2,000円くらい)に泊まりつつ、ベルリンの街に飛び出してみました。
街をぶらぶら歩いてて最初に見つけたレコード屋がここ。
この店、いきなり最高でした。
こじんまりした店内には、かなり細かくジャンル分けされたレコードが並び、その品揃えがオールジャンルから厳選された感じで、東京のレコード屋に近い雰囲気がありました。
だけど東京ではあんまり見かけないレコードや、掘り出し物もたくさんあり、レコードを探すのがとても楽しかったです。盤のコンディションも良いものばかりだし。
そして前回のメキシコ編で書いた「Dee.D.Jackson」のシングルを見つけてビックリ&即買い。そしてドイツに行ったら絶対安く売ってるはずで、なおかつ僕が最高に好きな「FRED VOM JUPITER」のシングルをさっそく見つけて歓喜しました。
グッズもいろいろ取り扱ってて、会計の時に缶バッチを好きなのあげると言われたので、ホルガー・シューカイの缶バッチを貰いました。
店員さんもナイスガイで、ぜひまた行きたいお店です。
MUSIK DEPARTMENT
Kastanienallee 41,10119 Berlin
そしてMUSIK DEPARTMENTのすぐ近くにあったのが、テクノとかハウスの12インチがたくさん売ってるレコード屋。
1ユーロとかの安売りコーナーを見てたらNew Waveもちらほらあって、7インチを2枚ほど購入。
日本だとテクノとかハウスって、New Waveやエレポップとは別物扱いだけど、ドイツとかだと地続きな感じがあるのかなあ。
melting point
Kastanienallee 55, 10119 Berlin
そんでもって、お腹が減ったらビールとカリーヴルスト。
カリーヴルストっていうのはカレー味のソーセージで、ドイツ人にはおなじみの食べ物らしいんだけど、これがすんごく美味しい!
ベルリン名物のB級グルメらしいです。
最後は、電車の窓から見えたレコード屋。
昔ながらのロックやパンクのレコード屋感が強いんだけど、店内には見きれないほどレコードがあって、「Neue Deutsche Welle」コーナーもちゃんあったので。
値段はそんなに安くはなかったけど、CANのオリジナル盤のレコードが結構なお値段で売ってたりして、でも良いレコードは世界共通なんだなあとか思ったり。
以前から欲しかったwirtschaftswunderのレコードをゲット。
そんでもって、ここはご夫婦でやってる感じだったんだけど、ロックやパンクが主流っぽいから、結構強面なおじさんだったんだけど、会計のときに奥さんらしき女性がニコニコしながらなんか言ってたので、よく聞いてみたら、少し安くしとくっておじさんが言っている、と言っていて、おじさんの方もニコニコしていたので、怖そうな人が良い人だった時ってほんと感動する。
Schönhauser Music
Schönhauser Allee 70,10437 Berlin
上記の3店舗で買ったレコードたち。まあそんなに買ってないです。
ベルリン編は2回に分けるので、続きはまた~!
その前に、今回紹介したレコード屋さんの地図です。
ベルリン旅行の際の参考に!