何を聴く?
ライブの後などによく聞かれる「どんな音楽を聴いてきたんですか?」、「何を聴いてますか?」という質問に、いつもうまく答えられないので今回のコラムで書くことにしました。
先にこれまでどんな音楽を聴いてきたかについて辿ってみます。
幼い頃は車の中で親がかける古いブルースをよく耳にしていました。
当時はその音が好きではなく、うるさいなと思っていました。
小学校へあがるとピアノを弾ける友達にクラシックの曲を弾いてもらってそれを聴くのが好きでした。
その後金管クラブというクラブに入ってトランペットを吹き始め、自然とクラシック音楽を練習しましたが家で聴くほどではありませんでした。
中学校でもトランペットを続けていましたが、音楽の授業で弾くことになったアコースティックギターがきっかけで、上達するようにと日本の19(ジューク)等のアコースティックギターが使われたポップスを聴くようになり、一気に音楽へ特別な興味が湧き始めました。
そして高校生になった時、バンドをやっていた友達がNirvana、Red Hot Chili Peppers等のアメリカのバンドをおしえてくれたことで所謂洋楽のバンドを探求し始めました。
大学へ進学し、ギターロックに飽きてきた頃、電子音楽に興味が湧いて古いテクノやハウス、エレクトロニカ、そこからより実験的なアンビエントや現代音楽を聴き、自分の知らない音楽を探り続けました。昔は苦手だった古いブルースやフォークも改めて聴き始めると現代のポップスと全く違ったカラーが感じられて惹かれました。
その後更にアジアの音楽、インド、中東の音楽、南米の音楽、日本の古い音楽などを聴きながら今に至ります。
最近はラップも聴くようになりました。
音楽活動を始めてからは、自分の作曲に集中することが増えて一つの作品を何回も聴き続けることが減りました。
最近は、D.A.N.「Sonatine」、Death Grips「Year of the Snitch」、Grimm Grimm「Cliffhanger」等を時々聴いています。