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flying disc radioのWebマガジン

馬々の記

約 2 分

雑音の効果

騒音の全く無い静かな空間が昔から苦手で、必要と分かっていても練習やレコーディングの為に入るスタジオが好きになれません。

小さい時から、しんとしているよりは何かの音がしている方が落ち着くようです。
扇風機が回っている音、エアコンの音、隣の人が活動している音、家の前の道で話している人の声、そういった音のしている方が夜もすぐ寝れます。

曲を書く時にも静かな部屋で集中しようとするより、電車の中や喫茶店、道を歩いている時の方がアイディアは湧くことが多いかもしれません。

自分の周りを埋める生活音の一つがぱっと消えて静かになる時、何の音が欠けたのかはっきりとは分からないけど確実に何かが消えて、空間の雰囲気が変わることがあると思います。
自分の音楽を作る時にそれをイメージすることがよくあります。

はっきりとした旋律を持たない濁った空気のようなものがずっと背後で流れていて、急に消えるまで気付かない。
それくらい、自然に曲と一体化している音が実はあって、突然無くなる。

消えることで初めて気付くその音の存在で、曲の展開が出来ます。
それは音楽というより映画での演出に似ているのかなと思います。

About The Author

Satomimagae
1989年生まれ。
東京を中心に音楽活動をするソロアーティスト。
2017年に3枚目のアルバム「Kemri」をリリース。

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