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flying disc radioのWebマガジン

FDR ing SIDE REPORT〜ディリゲント編〜

約 6 分

SIDE REPORT No.1
ディリゲント 下村さん(tenorikami)に聞く

「Serato」や「Reloop」など、海外の音楽ソフトやDJ機材を取り扱うDirigent(ディリゲント)。そのDirigentがユーザーのために気軽にDJプレイが出来る場所を提供するイベント「Dirigent Night BEYOND vol.8」に行ってきました。

ここ数年でDJ機材は目まぐるしく進化しましたね。だれでも直ぐに始められるくらいの金額や使いやすさから身近なものになったと感じています。

専門知識や技術がない人でも、感覚的に操作できる機材を使えば、音楽の楽しみが得られる。

そう考えると、DJプレイを入口に音制作への関心を高める人が増えるかもしれません。

音楽について独自の視点で興味を持つ人が今後、どんどん現れればいいですね。

今回はそんなDJというカルチャーを身近にしてくれた貴重な販売店の一つディリゲントの下村さん(tenorikami)に取材をしました。

鈴木:僕自身、御社で販売していた「Pacemaker」という機材を購入したのがきっかけでDJのカルチャーが身近になり、興味を持つことができました。
このイベントの趣旨である「気軽に楽しくプレイ出来る場所を提供すること」は、同時にDJ機材を体験できる場でもあり、とても関心があります。
そもそも、このイベントを開催しようと思ったキッカケは何でしょうか?

下村:「Pacemaker」「Reloop」等の製品を購入したユーザーは、ニコニコ動画等のネット配信を活用してプレイする「家から出ないDJ」が多いことがわかりまして。せっかく技術があるのに、生で発表する場が無いのはもったいない!と思い、そんな方を対象に現場デビューを提供するために始めました。

取材中、隣のスペースではイベントがクライマックスへ

 
鈴木:それは素晴らしいですね お客さんの目線で始まったイベントなんですね。

下村:そうですね!これをきっかけにディリゲントの他の製品もチェックしてもらえると嬉しいです。

鈴木:技術アップとともに、より高度な機材にステップアップする楽しさも伝わるといいですね!

人によって使い方は様々だと思いますが、オリジナリティを出すにはどんなことが必要ですか?

下村:これは個人的に思っている事なのですが「DJは曲をかける人、Track makerは曲を作る人」ですみ分けができてしまっているので、どちらもできるような方が増えて行くとシーンは盛り上げるのかなと感じております。

鈴木:なるほど、2つの間にある壁を壊したいですね

下村:なかなか難しいところではありますね。
ただ、ボーカロイドの曲を書く人とかは、ライブで使えるツールとして活用されている方もいるので、これから変わっていくのかと思っております!

鈴木:発表用ツールとしての使い方ですね

下村:そうですね、最近は増えてきています。

鈴木:ユーザーの理解に関して大変なことは何ですか

下村:まだまだ努力不足ですが、もっと使い方をわかりすくできるんじゃないかと思ってます。
DJの現場へ出たら今更聞けないことってあると思うんです。
例えば、DJミキサーと機材の接続方法とか!

鈴木:ブースの中の部分ですね

下村:はい、再生ボタンを押すだけではなく、使い方を知って、より機材を使う楽しさを広げてほしい。もっと使い倒してほしいと思ってます。それがサポートの立場で力を入れているところです。

さらなる展開とは

鈴木:今後の展開はありますか

下村:それは内緒です。笑
ただ「Bitwig Studio2」という作曲ソフトを扱っておりまして、10月のアップデートで、「SeratoDJ」というDJソフトと同期させる事ができるので、面白い事を皆様にご提案できそうです!

鈴木:よりライブ感を出すことが可能になるんですね

下村:そうですね!

鈴木:サポートとして、どんな取り組みをしていますか

下村:理解してもらうのに文字だと難しくおもわれがちなので、使い方をyoutubeで配信しております。動画が一番直感的で伝えやすいかと思ってます。
https://dirigent.jp/tutorial/70539/

鈴木:どんなDJシーンを望みますか

下村:私個人のアーティストとしての考えだと、今はいろんなクラブミュージックのジャンルができているので、総合格闘技みたいなコンテストをやれたらいいと思ってます!

鈴木:いいですね。相撲文化のように日本人って番付け好きですもんね

下村:無理矢理にでもその日限りの優劣をハッキリさせたいですね。
別に優勝した人が凄いだけじゃなく、そこで印象を与える事ができる人は強いと思うので!

鈴木:なるほど!広い審査基準でできたら面白いですね。

下村:あと、こんなのあったら良いなと思ったのは、DJの機材や音でモンスターが出てきて戦うような仕組みも面白いかな。
人対人って問題が起きやすいので、キャラクターに置き換えてよりライトにしたいですね!

僕、実はモンスターファームなど好きでゲーマーです。笑

鈴木:ゲーマー。笑 昔流行ったバーコードバトラーみたいですね!

下村:笑!!確かに

コンテストのような優劣をつけることとは真逆かもですが、友達作りのツールとしても活用してもらいたいですね!
共通の趣味の友達って大人になるとなかなか作れないじゃないですか。笑

鈴木:ゴルフのような社交の場ですね。

下村:ぼくの偏見かもしれませんが、「ゴルフのような社交場ほど」ビジネスビジネスしてほしくはないですね。笑
DJを通じてノリが良い友達と「曲作ろうぜー!」とか「なんか作品作ろうぜー!」ってところから、素敵なアーティストや作品が生まれてくれると良いなーって思ってます!

鈴木:それは共感します!より直感的な人間関係に繋がると素晴らしいですね!これからも楽しみにしております。
ありがとうございました。

下村さん(tenorikami)とパシャリ!
会場En-Sof Tokyoの流線型を帯びたバーラウンジ

 

【パーティーレポート】Dirigent Night “BEYOND” vol.8 -2017.9.23
EN-SOF TOKYO http://en-sof.jp/

About The Author

Hirosada Suzuki
高円寺を拠点に活動し発信する
人間好きなデザイナー
「未知と融合する楽しさ」を大切に
イベントやアートワークを展開

2012年からデザインを通じてアーティストを支援する。
PARODITCH ART WORKSを展開。
2013年からPRイベントFLYING DISC RADIOを開催
2015年にはFLYING DISC RADIO長野県の酒蔵「真澄」の松の間にて開催。
2017年よりFLYING DISC RADIOのWEBマガジンFDR ingを立ち上げる。

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