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flying disc radioのWebマガジン

馬々の記

約 2 分

場所と音

私はこれまでにアルバムを3枚出していますが、どれもが違う場所で制作されています。

アルバム毎に作風が少しずつ変化していると、自分でも感じますし周りからも指摘されます。

もちろん毎回自分の作りたいものが違うためにこの変化が生まれていると思いますが、それには制作している場所も大きく関わっているように感じます。

例えば2つ目のアルバム「Koko」の曲を書いている時、頭によく浮かぶ映像は夜の深い森でした。
当時曲を書いていた部屋が森に囲まれている田舎で、無意識のうちに作品へリンクしていたようです。

最近の作品に、冬の夜空へ向かって電車が走り登っていくイメージが湧き、それをもとに作った曲がありますが、これも同様に作業していた場所が線路から近いことが関係あったと思います。

音楽に限らず、ひとの作品を鑑賞していても、その人がどのような場所で制作したのか見えてくるときがあります。

その人の思想はもちろん、無意識のうちにその人を囲んでいる実際の環境が作品に入り込んでいくようです。

About The Author

Satomimagae
1989年生まれ。
東京を中心に音楽活動をするソロアーティスト。
2017年に3枚目のアルバム「Kemri」をリリース。

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